数多くのペット飼育の中では、魚の飼育は非常に根強い人気があります。お馴染みの淡水魚や熱帯魚、それに海水魚などのバラエティがありますが、どれも皆それぞれの楽しみ方があるものです。しかし、そんな中でもシンプルなメダカの飼育は幼い子供から高齢の方まで幅広い年代で楽しめます。

メダカは非常に丈夫な魚で繁殖力も強いので、飼育の難易度は低いと言えます。この飼育が簡単であるという点も、メダカ飼育の大きな魅力の一つと言えます。たとえば小型のプラスチックケースでも十分に飼育は可能ですし、餌やり、水替え、掃除など、基本的な世話は子供でもできます。ですから部屋の片隅などに小さなスペースさえあれば、家族皆で飼育を楽しめるのです。

しかしメダカの飼育の最大の醍醐味は、野外飼育にこそあると私は確信しています。メダカは夏の暑さに強いだけではなくて、真冬の厳しい寒さにも非常に強いのです。もちろん、水の表面が完全に凍ってしまっても大丈夫です。水の下の部分が凍らずに残っていれば、そこで冬眠するような状態となり、じっとして厳しい冬をやり過ごして春を迎えるのです。

そして春を迎えるとメスは卵を産んで稚魚が孵るのです。ですから1年か2年程度しか寿命の無いメダカでも、毎年世代交代を重ねて累代繁殖を行うのです。こうした半野生状態でのメダカ野外飼育の魅力は、一度やってみると病み付きになるほどです。

しかし残念なことは、その魅力に気付く人は世の中には少ししかいないのです。それどころか多くの飼育者は、飼育魚としてのメダカを軽視している傾向があります。ですから一部の希少種を除いて、メダカのことを子供の遊び相手のように考えてしまっているのです。この残念な状況を打破するためにも、私は今後もメダカの野外飼育に打ち込みます。